【レガシーを活かしてクラウドへ連携する方法】

Quickwork Automation
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はじめに

株式会社アイアンドディーで技術を担当しております田中です。技術的な側面から皆様の問題解決ができるような記事をご提供してまいります。今回は、APIがないようなレガシーなシステムを、最新のクラウドサービスやシステムとどうやって連携していくかをご紹介します。

また弊社ではレガシーとの連携というテーマでセミナーを実施いたします。社内でレガシーシステムとクラウドを運用していて、データを手動で移動している方へ問題解決方法をご提示できればと思っております。ぜひご参加くださいませ。


レガシーシステムからデータを取得する方法

今回はレガシーシステムをマスターとして、データをクラウドに反映するというユースケースをご案内いたします。逆方向になるクラウドからレガシーシステムへの連携方法については次回以降のブログをご紹介する予定です。

レガシーシステムからデータを取得する方法ですが、そもそもレガシーシステム側でデータを出力する機能が用意されていないことが多いです。外部との接点をすべて洗い出して、結果から一番工数が少なくセキュアで再現性がある接点を採用します。主に以下のような接点が挙げられます。どれかひとつでも可能であれば、レガシー側に変更を加えることなく連携ができます。
逆にこれらがすべて不可能となった場合は、レガシー側で何かしらの変更が必要となります。


1.データベースに直接接続する

レガシーシステムが使用しているデータベースに接続して、直接データを取る方法です。技術的な知識が必要にはなりますが、うまく実現できれば一番簡単に、そして低コストでリアルタイムにデータを取得できます。これは最初に検討する手法です。

2.ファイルダウンロード

レガシーシステムから、CSVやExcelなどでファイルをダウンロードし、定期的にファイルを通じて連携する方法です。こちらはレガシーシステムにてダウンロード機能がある場合に実現可能な手法です。クラウド側の連携機能としてファイルアップロード機能を有しているシステムは多いため、こちらも有効な手法です。

レガシーシステムとクラウドのデータマッピングが必要な場合は、マクロで作成したり、または後述の連携ツール Quickwork Automationなどを利用することで自動化することが可能です。


3.メール送信による連携

こちらはレガシーシステムにてメール通知(送信)の機能がある場合に実現可能な手法です。例えば、FAXとのデータ連携では、メール送信にてデータ連携がすぐ実現できます。

4スクレイピング

レガシーシステムがWeb画面を持っていたとしたら実現可能な手法です。Web画面から必要な情報を取得します。
こちらの方法は、レガシーシステム側へ何かしらの変更が入り画面が変わってしまった場合、情報が取れなくなる問題が発生します。RPAなどでスクレイピングして連携させているお話もよく耳にしますが、やはり画面の変更によって自動化フローが停止してしまう問題があります。


取得したデータをクラウド側へ反映する

前述しました、1~4の方法で取得したデータをクラウド側へ反映する方法は主に2つあります。


1手動

たとえば、ダウンロードしたファイルをクラウド側にアップロードする。もしくは受信したメールを手動でアップロードしていくなどの方法になります。日本企業の相当数の方々が、こういった業務をされているかと思います。 ですが、属人化の問題、そしてこの業務を行うことで他の生産的な業務に着手できないなどの潜在的な問題があります。

2自動

先にご紹介した1、2、3、4を自動化できるツールがあります。IPaaS もしくはEAIというカテゴリーのツールになり、様々な製品があります。弊社ではQuickwork Automationという製品を取り扱っております。1,500もの製品とリアルタイムで連携が可能、料金も3,000円から気軽に使い始めることができるツールです。


最後に

今回は、レガシーをマスターとした時に、クラウドへのデータ連携という切り口で概要をご紹介しました。次回は具体的なユースケースをご紹介させていただきます。

アイアンドディーでは、皆様の業務自動化のお力になるべく、日々ご相談を承っております。ご興味がある方は、お気軽にご連絡ください。

【お問い合わせ】
株式会社アイアンドディー
先端技術マーケティング事業部 ITコンサルティングチーム 田中 美香
TEL: 03-5452-1840   Email: it-support@iad.co.jp

投稿者プロフィール

田中美香
田中美香先端技術マーケティング事業部
株式会社アイアンドディー
先端技術マーケティング事業部 技術担当
東京電気通信大学社会人向けプログラム修了、技術書典参加、など
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