株式会社アイアンドディー 先端技術マーケティング部 海外担当チームの齋藤です。
立春を過ぎてもまだまだ寒い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか？
昨年、海外からB2Bマーケティング支援にまつわるお問合せを数多くいただきました。
アイアンドディーに寄せられた、「日本市場でのマーケティング支援の依頼内容や傾向」を定量的に分析することで、外資系企業が日本の市場をどう捉えているかが見えてまいります。
また外資系企業様が、日本でのビジネスの方向性を把握するのに役立つと考えております。
海外ビジネスの最新動向を知りたい方や、海外進出をご検討されている企業様の一助となれましたら幸いです。
アイアンドディーの海外部門の特長
近年、海外企業による日本市場の事業拡大への需要が高まっていることから、2022年より海外事業に特化した部門を新たに立ち上げました。
これまでも海外企業のプロジェクトをアドホックに対応していましたが、年々海外からB2Bマーケティング支援のご依頼が増えていることから、海外のプロジェクト対応を強化すべく、部門新設いたしました。
アイアンドディー海外部門の特長は、以下の通りです。
- 25年にわたる外資系企業向けB2Bマーケティングの経験
- 日本独自の商習慣に合わせたマーケティング戦略の構築
- 当社のコンサルタントは英語に堪能で、ITや製造業関連の海外プロジェクトでの経験が豊富
B2Bマーケティング支援の会社は日本に数多くありますが、英語×IT・製造業分野に精通しており、かつB2Bマーケティングの知識や経験があるマーケティング支援会社は非常に少ないため、海外企業からのアイアンドディーへのお問合せは増えております。
2022年は前年に比べて2倍以上のお問合せ数となりました。
2022年海外企業の日本市場の動向～海外企業からのお問合せ状況の分析
外資系企業からの日本市場におけるマーケティング支援の依頼は、日本に支社があるB2Bグローバル企業が多い傾向にあります。実際にお問合せがあった外資系企業の業種や依頼内容などを項目別に分析しました。
分析結果は以下の通りです。
業種別
2022年海外からお問合せがあった企業の業種は、以下の図のようになっています。
圧倒的にIT企業が多く、全体の約8割を占めています。
2022年は新型コロナウイルスの影響も和らぎ、IT企業の業績も上向き傾向で、ロシアによるウクライナ侵略以降、日本でのビジネス拡大意欲が高まっていたこともあり、特に外資系IT企業からのお問い合わせが増えました。
本社所在地別
2022年に日本のマーケティング支援のご依頼があった企業のうち、その約8割が外資系IT企業ということもあり、アメリカに本社を置く企業が約1/3を占めています。
続いてイギリスに本社を置く企業が約1/5、その他は、インドやドイツ、フランスなどのヨーロッパ諸国、オーストラリア、イスラエルとなっています。
国別
2022年はアメリカに本社を置く外資系IT企業からのマーケティング支援の依頼が多かったですが、実際に、どの国からお問い合わせがあったかを分析しました。
下記の図で示す通り、インドが全体の約1/3を占めています。次にシンガポールが約1/5、次いでオーストラリア、フランス、中国となっています。
これは、アメリカやヨーロッパに本社を置くグローバルIT企業のAPACのマーケティングもしくは事業開発の担当部署がインドやシンガポール支社にあることが多く、インドやシンガポールのAPAC責任者が日本のマーケティング戦略や事業計画を策定しているためです。
部門別
次に2022年に実際にお問合せがあった部門を見ていきましょう。
外資系企業の日本市場でのマーケティング支援の依頼が多いことから、APACのマーケティング部門の責任者からの依頼が約6割となっています。次いで、日本でのビジネスチャンスを広げたいと考えるAPACのBusiness Developmentの責任者からの問い合わせが約3割、その他はAPACの営業責任者となっています。
お問合せ内容別
2022年海外企業からのアイアンドディーへのお問合せの内容は、日本市場において新規顧客を開拓したいという要望が多く、リードジェネレーションが約8割となっています。
次いで、日本の新規顧客開拓を希望する外資系企業をクライアント（IT企業が多い）に持つ海外のB2Bマーケティング会社からマーケティングパートナーの依頼も増えてきています。
国別サイトアクセス数動向
最後に、弊社のサービスに興味を持ち、ご紹介サイトにアクセスしているのはどの国が多いかを分析いたしました。
結果は、日本に次いで、アメリカが約1/5、次いで、シンガポール、インド、中国となっています。
アクセス総数は、2021年に比べて、2022年は約2倍に増えています。外資系企業の日本市場に対する期待やビジネス拡大の意欲は高まっていると言えます。
2022年末以降のお問合せの傾向について
アメリカでは、昨年末から大手IT企業の大規模な人員削減が広がっています。
その影響はアイアンドディーへのお問合せにも影響しているようです。
2022年の日本市場でのマーケティング支援のご依頼は、その約８割が外資系IT企業からでしたが、2022年末より製造業企業からの依頼が増えています。
日本市場でのマーケティング支援の依頼数は2023年も引き続き増えており、日本市場は海外の企業にとっては、ビジネスチャンスを広げる可能性がある魅力的な市場と捉えてるいるようです。
皆様、いかがでしたでしょうか。
海外進出、または海外からの日本市場開拓のB2Bマーケティング支援について、ご参考になりましたでしょうか。以下のアイアンドディー海外ご支援系ブログもご参照いただけますと幸いです。
2023年も引き続きよろしくお願いいたします。
投稿者プロフィール
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先端技術マーケティング事業部
海外担当チームマネジャー/コンサルタント
▼ 経歴
University of California, Berkeley卒業
外資系B2B企業及び日系グローバル企業において、日本法人のマーケティング部門の立ち上げ、PR・プロモーション 戦略立案、企画などマーケティング全般に携わる。
▼ コンサルティング分野
マーケティング全般、PR・プロモーション戦略の企画・立案、広告・販促物・WEB制作・展示会・セミナー運営など マーケティング・プロモーション、海外・日本進出事業支援
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